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治してあげます
第12章 番外編:美雪side 4
「入って」
「うん…」
相思相愛になったあたしたち。
一方方向だったはずの恋の矢印は、急カーブしてこちらに向かってきたのだ。
彼の家は、思ったよりもシンプル。家具がなんとなくの位置で配置されていて見た目、綺麗な部屋だ。
女子のあたしですら、そこまできれいじゃ…と言いたい所だ。
「…いいよ。美雪」
「へ?…あ、うん?」
なんのことか、ちゃんと聞いていなかったせいで曖昧な返事をした。
当然のこと。
何をしたらいいのかわからない。
おどおどしたあたしを見て、
「一緒に入ってもいいんだよ」
「な、何に…?」
彼の額にお怒りマークがついたとき、もう時は既に遅し。
「じゃあ俺も一緒に入って、脱ぎあっこに、洗いっこだから!」
「…ちょ、やだああっ!!」