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治してあげます
第3章 強がりな彼女

「せ、先生…嫌がってますよ!」
注意した声が、震え上がって小さくなってしまった。
「はぁ?」
そう言って彼女は私の目の前まで歩いてきて、服を掴んで私を引っ張った。
「あんた、ここどこだと思ってんの?」
あまりの気迫に、声が出なくなる。彼女の怒りに満ちた目が私を不安にさせていく。
「…ここは、情緒不安定の人たちの多い病院治療方法は、愛し合うこと、まあ、セックスってとこか。あたしたちが強請ってシてもらうのが役目なの。…あんた、知らない訳?」
知らない。
そんなこと。

