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近づきたい
第11章 それぞれの日
よし先輩に抱きしめられて眠って、目が覚めた。
まだ陽は上がってなかったけど、外はうっすらと明るかった。もう朝なんだ…
昨日降っていた雨も止んだみたい。
昨日のことを思い出して、また涙が出た。
よし先輩に『別れよう』と言われて、私、分かったと頷いたんだ。
よし先輩は私を抱きしめたまま、まだ寝てる…こうやって朝を迎えるのも最後なんだよね。
あんなに別れたくないと思ってたのに。今も別れたくないけど、よし先輩の気持ちを聞いて、了承したんだ。
そして今、何故か楽になってる。つらいのに…よし先輩と別れると決めて、良かったとも思ってる。
ずっと無理してて苦しかったから。本当に本当に寂しかったから。つらい日々を思い出して、ちょっと安堵した自分がいる。
「瑞穂、起きた?」
そんなことを思っていると、よし先輩が目を覚ました。
「うん、おはよう…」
「おはよう。寒くなかった?」
「うん、義朗さんがずっと抱きしめてくれてたから。」
起きてすぐに私を心配してくれる。優しいよし先輩と私、別れちゃうんだな…
「そっか。オレは瑞穂を抱きしめて寝て、幸せだった。」
「…うん、私も。」
二人で見つめ合って、ちょっと笑って、幸せを噛み締めた。
でも、私たち別れちゃうんだよね。
まだ陽は上がってなかったけど、外はうっすらと明るかった。もう朝なんだ…
昨日降っていた雨も止んだみたい。
昨日のことを思い出して、また涙が出た。
よし先輩に『別れよう』と言われて、私、分かったと頷いたんだ。
よし先輩は私を抱きしめたまま、まだ寝てる…こうやって朝を迎えるのも最後なんだよね。
あんなに別れたくないと思ってたのに。今も別れたくないけど、よし先輩の気持ちを聞いて、了承したんだ。
そして今、何故か楽になってる。つらいのに…よし先輩と別れると決めて、良かったとも思ってる。
ずっと無理してて苦しかったから。本当に本当に寂しかったから。つらい日々を思い出して、ちょっと安堵した自分がいる。
「瑞穂、起きた?」
そんなことを思っていると、よし先輩が目を覚ました。
「うん、おはよう…」
「おはよう。寒くなかった?」
「うん、義朗さんがずっと抱きしめてくれてたから。」
起きてすぐに私を心配してくれる。優しいよし先輩と私、別れちゃうんだな…
「そっか。オレは瑞穂を抱きしめて寝て、幸せだった。」
「…うん、私も。」
二人で見つめ合って、ちょっと笑って、幸せを噛み締めた。
でも、私たち別れちゃうんだよね。