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第11章 俺と彼女の関係

一通り泣いてから彼女は言った。

「陽ちゃんのこと聞いてすぐに駆けつけたかった
でも…それができない自分がもどかしかった」

彼女はそう言ってまた泣き始めた。

自宅は出たものの、それは彼女の決意表明であって
自由に恋愛できるようになったわけではない。
結婚前の貯金を使って家を出たのはいいけど、生活はギリギリで余裕はないと言う。

おまけに、離れた距離に時間も遅いこともあって
心配しても会いに来られない自分を彼女は責めていた。

泣かないで？みなみ
「俺のこと愛してる？」
「愛してるよ？陽介」

もうその気持ちとその言葉だけで十分だ！