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俺の愛した女
第13章 彼女の旦那の存在
「だけど別れたらなかったことにしてやるって…」
彼女は泣きながら言う。

旦那と付き合う前に元彼のことでトラブルがあったことを打ち明けられた。
それは初めて聞く旦那との馴れ初めでもあった。

旦那なら、探偵を使うこともしているかもしれない。
俺の住まいも職場も調べはついてるかもしれない。
そう言って彼女は謝りながら泣いていた。

違うだろ?

お前が人妻ってことは最初から知っていたんだ。

それを知っていて、お前を愛し抱いたんだ。

悪いとしたらお前だけじゃなくて、俺達だろ?そんなに泣くな、謝るなよ…


そう頭で思いながらも、突然の出来事に何も言えない自分がいた。
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