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第14章 俺と旦那の対峙

話を始めてからずっとしゃくり上げていた彼女が静かになった。

「今の…どういう意味？」

なんだよ…簡単な日本語まで理解できないのか？

「何もかも捨てて俺のところに来いって言ったんだよ」

どうせ訴えられるなら、それでも彼女と別れられないなら、
離れている必要はないだろう？

民事裁判は時間がかかる。おそらくそれも奴の狙いだろう。

「仕事も辞めて何も持たなくていい
今すぐにでも俺のところに来い！」

俺は言葉を強めて言った。

なんかゴチャゴチャ言ってたけど、最後には
「行く！陽ちゃんのところに行く！」

彼女はそう答えていた。