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俺の愛した女
第5章 秘密の恋愛
それからは時間が許す限り、会話を楽しんだ。

今日はあえて旦那のことは聞かない。
彼女も話す素振りもないし、せっかくのこの時間は2人のために使いたかった。

電話の向こうで聞こえていた彼女の笑い声が今、
彼女の笑顔付きで再現されている。


本当は、もっともっと彼女の中に入りさっきまで味わっていた快楽を貪りたかった。
だけどできない。

彼女に嫌われるのは怖い


女が苦手だった俺は、本当に好きになった人は苦手どころか恋しくて愛しくて仕方なかった。
彼女に嫌われたくない。
彼女をずっと離したくない。

この先に待っている出来事の予想すらできずに彼女に溺れていった。


そして彼女に嫌われたくないと思う俺は、頭の中で思い描くカッコいい男を意識して、
まだ本当の自分をさらけ出せないでもいた。
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