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ガーディスト~君ヲ守ル~
第10章 覚醒
別荘に帰ってきた頃には、"つばき"は泣き疲れて寝てしまっていた。

祐司は"つばき"を抱き上げ、そっとベッドに寝かせた。風邪を引かないように掛け布団をかける。


「……にい…ちゃん…」

"つばき"の唇が僅かに動いた。

「あたしは…ここだよ…」

そして閉じられた瞼から、涙が滴り落ちた。


(つばき…)


祐司は"つばき"の手を取り、両手で包み込み、

「…大丈夫だ、俺はそばにいる」

直樹になったつもりで囁いた。


安心したのか、"つばき"はスウスウと寝息を立てて眠った。
そんな"つばき"を、祐司は切なそうに見つめる。


(何もしてやれなくて…ごめん)


必ず元に戻してやると約束したのに、自分は何もできなかった…。
自分はなんて無力なんだろう、と歯がゆい気持ちでいっぱいだ。


(もう誰も傷つけたくない。
悲しい顔は見たくないんだ…)





「つばきちゃん、どう?」

2階から降りてきた祐司に、富士子は声をかける。


「…大丈夫、ぐっすり眠ってます」

祐司の言葉に、皆安堵した。


「良かったわ…じゃあ、お茶入れるわね」


そう言いながら、富士子はキッチンに向かった。
祐司もソファーに腰を下ろす。


「それにしても、一体誰がつばきちゃんの身体に入ってるんだ?」

護が口を開いた。

「わからない…でも」

そこまで言って、祐司は口をつぐんだ。


「…でも?」

圭吾が聞き返す。

「…嫌な予感がする…」

その言葉に圭吾と護はハッとした。


「もしかして、祐司の言ってた低級霊か?」

護が問うと、祐司は頷いた。


「やっかいですね…」

ふぅ、と圭吾は息を漏らした。



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