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ユキちゃんは悪魔。
第5章 グローバルな欲望
ユキは後ろの席で幼児コースを見学する…
保護者と仲良く…ほのぼの系の英語授業が進んでいく…
ユキはその光景を眺めては…姉の事を考える…
(早く来ないかな…お姉ちゃん)
そんな上の空のユキも…授業が終わる子供たちの声には気がつき…
姿勢を正す…
「ボブ先生さようなら〜」
「Goodbye!」
子供達が先生とハイタッチをして教室を出ていく…
屈んだ状態で子供たちと挨拶を交わす先生は…何だか可愛いクマさんに見えた…
先生は、教室を出て…生徒を送り出す…
廊下で話し声が聞こえる…
たぶん…奥さんと…ユキの事を話しているのか時折「OK」と聞こえる
そして、教室に残されたユキは…幼児コースの余韻の残る部屋で…体育座りをして…先生を待つ…
すると―――…
教室のドアが開き…大柄の先生が入ってきた!!
「Hello!」
ユキは、ビクッと身を固くした…
「Hello――…」
緊張からか…小声でのぎこちないハローに……ユキ自信…ビックリした…
「オ〜!緊張シナイデクダサイ!!大丈夫!大丈夫!」
大きなクマさんが…緊張したユキを宥めようと…身振り手振りでおどけてみせる…