この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ユキちゃんは悪魔。
第6章 魅惑の百合ブーケ
「―――――お姉ちゃん、おじちゃんのお見舞いに持っていくお花…受け取りにいける?」
とある日曜日…ユキの家では、出かける支度をしていた…
親戚の叔父さんが、趣味でやっていた草野球の試合中…盗塁に失敗し足首を骨折したらしく…
しばらく入院することになったのだ…
そのお見舞いに、母と行く予定だったのだ――――…
が…
「あっ!お母さん、叔父さんのお見舞い今日だっけ?
今日…友達と試合の応援行くことになってて〜〜〜〜…」
「え?お姉ちゃんったら…も〜〜〜〜…しょうがないわね…
ユキ〜?ユキは、今日大丈夫よね?」
ユキは、カレンダーにしっかり予定を書き込んでいたらしく…
出かける準備をしっかり整えていた…
薄手のデニム素材のワンピース…
ユキの趣味ではないが…姉からのお下がりである…渋々着る…
「―――あっ…懐かしいそれ!私が来てたワンピース?」
姉の、ゲラゲラ笑う声に若干嫌気がさす…
「――――…好きで着てるんじゃ…ないもん」
ユキは、少し色褪せたデニム素材のワンピースを指で弾いた―――――…
「――――あ〜…なら、ユキ!あんたがお見舞いの花を受け取りに行って!?場所は解るわよね!」