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手探りな絶望
第8章 懇願
「好きになってくれて
うれしいよ

あやまんなよ…冬実」



どちらともなく

抱きしめあい

どちらともなく

キスをして

どちらともなく

カラダの奥に

火を付けた




冬実の
セーターの中に手を忍ばせ

ブラのホックを
外す素振りをみせ

俺は
また
同じことを聞いた


「平気?」


冬実は
俺に抱きつき
耳元て返事をした


「…うん」



…好きだ



部屋の灯りを
小さくし


俺は
はじめて来た
冬実の部屋の

はじめて座った
冬実のベッドに
彼女を横たわらせ


好きだよと

何度も囁きながら
緊張してるみたいな冬実の
服を脱がせると

俺もできるだけのものを
脱ぎ捨てて
布団の中に潜りこんだ



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