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手探りな絶望
第9章 衝撃
「どこだよ!
どこで見たんだよ寺田っ!」



「近くのコンビニだけど」



寺田に
コンビニの場所を聞いて
俺はすぐに家を飛び出した

酔ってたとか
思えない程
目や頭は冴え

息を上げながら
俺はとにかく走った



コンビニは

冬実と出会った
あのコンビニ



まだ居てくれ!
頼むっ!



そう思いながら
走り
やっとコンビニの
駐車場が見えかけた時

その駐車場に
冬実の車が見えた



居た!

冬実だっ!



そう思った瞬間

冬実の車は
動き出し
俺とは逆方向に
指示器を光らせた



待てっ!

待ってくれよ!!




ダメだ
追いつかない…



あと
もう少し

というところで

冬実の車が
アクセルを踏んだ



せめて



せめて冬実の顔が見たい



冬実の名前を叫べば
止まってくれるかもしれない


そして
俺は最後の力を
振り絞った




「ふゆっ…………


…え…なんで…」




運転席の
ガラス窓の向こうに
見えたのは



冬実ではなく






赤い携帯を耳にあてながら

運転をする







柴田さんだった
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