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手探りな絶望
第10章 絶望
その頃
柴田の運転する
冬実の車は
冬実を助手席に乗せたまま
ある場所へと向かっていた
「冬実」
「……」
「合鍵はどうした」
「返した」
「いつ」
「今朝…」
「今朝?!
もう絶対会うなって言ったのに
藤沢に会ったのか?!!」
「会ってないよ
玄関に…置いてきただけ」
「妙なこと
してねぇだろうな?」
「妙なことなんて
してないよ!
ちゃんと
言われた通りにしてるじゃない!」
「してねぇ!!」
「……」
「部屋に藤沢入れるなと
言っといただろ!
朝まで連絡しねーで
俺が部屋に行くまで
何やってたんだ!」
「もう
いいじゃない!
もう
終わったんだから!
お金手に入ったんだから!
ほっといてよ!
うるさいよ…
お父さん」
柴田の運転する
冬実の車は
冬実を助手席に乗せたまま
ある場所へと向かっていた
「冬実」
「……」
「合鍵はどうした」
「返した」
「いつ」
「今朝…」
「今朝?!
もう絶対会うなって言ったのに
藤沢に会ったのか?!!」
「会ってないよ
玄関に…置いてきただけ」
「妙なこと
してねぇだろうな?」
「妙なことなんて
してないよ!
ちゃんと
言われた通りにしてるじゃない!」
「してねぇ!!」
「……」
「部屋に藤沢入れるなと
言っといただろ!
朝まで連絡しねーで
俺が部屋に行くまで
何やってたんだ!」
「もう
いいじゃない!
もう
終わったんだから!
お金手に入ったんだから!
ほっといてよ!
うるさいよ…
お父さん」