この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
手探りな絶望
第10章 絶望
花を生けて
お母さんの部屋に戻ると
お父さんは
もう居なくて
お母さんが
静かに
泣いていた
「どうしたの?お母さん…」
「ごめんね…冬実ちゃん…」
「思い出しちゃったの?」
「……そうね…忘れられないもの…」
「…うん…」
お母さんの
ベッドに腰掛け
お母さんを
優しく抱きしめると
お母さんは
やんわりと
私の髪に触れた
「どうして切っちゃったの?
冬実ちゃんの長い髪
好きだったのに」
「…うん…
傷んじゃって…」
「そう…」
お母さんは
切ない瞳で
私の髪を見ながら
また
涙を流した
ごめんね
お母さん
私も
切りたくなかったんだよ
唯一
似てるところが
長い髪だったんだもんね
ごめんね
お母さん。
お母さんの部屋に戻ると
お父さんは
もう居なくて
お母さんが
静かに
泣いていた
「どうしたの?お母さん…」
「ごめんね…冬実ちゃん…」
「思い出しちゃったの?」
「……そうね…忘れられないもの…」
「…うん…」
お母さんの
ベッドに腰掛け
お母さんを
優しく抱きしめると
お母さんは
やんわりと
私の髪に触れた
「どうして切っちゃったの?
冬実ちゃんの長い髪
好きだったのに」
「…うん…
傷んじゃって…」
「そう…」
お母さんは
切ない瞳で
私の髪を見ながら
また
涙を流した
ごめんね
お母さん
私も
切りたくなかったんだよ
唯一
似てるところが
長い髪だったんだもんね
ごめんね
お母さん。