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手探りな絶望
第10章 絶望
お父さんは
イラついた様子で
途中まで吸った煙草を
灰皿に投げ捨て


「帰るぞ」


そう言って
駐車場へと
行ってしまった



私は

お母さんに
また
来るね

と、伝え
お父さんの待つ
駐車場へと向かった


車に乗り込むと
2人とも黙ったままで

お父さんは
新しく借りた
ウィークリーマンションへ

私は
元々住んでいた
本当の私の部屋へ
帰った



久しぶりの
落ち着く部屋に
腰を下ろし
溜息をつきながら
私は
また
携帯をチェックした



誰からも
連絡は来ない
周平さんのために
買った…携帯



その携帯を見るたびに
胸が締め付けられ


一人になると



…淋しくて

たまらなくなった
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