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手探りな絶望
第11章 千夏

……15年前




「もしもし」


『藤沢くん?』


「千夏ちゃん?」


『…うん』


「元気?大丈夫?
俺、心配してたんだよ?」


『ごめんね』


「大丈夫?」


『うん……』


「元気…ないじゃないか
今…外にいるの?」


『…うん
気持ちいいよ
景色がよくて』


「どこ?
どこにいるの?」


『……ナイショ』


「教えてよ
俺も…そこに行くから」


『……来ないで』


「なんで」


『なんでかな』


「千夏
教えてよ」


『ごめん』


「千夏、大丈夫?」


『大丈夫よ』


「千夏…
辛いことあるんだろ?」


『聞かないで
ほんとに・・・平気』

ごめんね藤沢くん』


「何が?」


『ううん
あのね、野球・・頑張ってね』


「何言ってんだよ」


『一緒の高校行こうね』


「う、うん」


『一緒に学校行って』


「うん」


『一緒に帰ろうね』


「千夏?」


『……っ…』


「千夏?」


『………』



「どこだよ
どこにいるんだよっ!
すぐに行くから
千夏っ!!」



『ほんとに

平気だから

ツー…ツー………』
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