この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
手探りな絶望
第12章 愛情


「あのね…お母さん」


「何?」


お母さんは
優しく
私の手を握った


「失恋…しちゃったの」


「冬実…」


お母さんは
まるで自分が失恋したような
顔をした


「大好きだったの…
本当にいい人で…とっても
優しい人だったんだけど…

別れちゃったの」


「…そう……
お父さんと、お見舞いに
来てくれた時から
元気なかったけど…」


「…うん
あの時はもう
さよならしてたの…

お母さんには
何でも分かっちゃうんだね」


そう言って
苦笑いをすると
お母さんは
優しく微笑みながら

涙を流した


「お母さん?」


「お母さん、こんな病気になっちゃって
だから
冬実のことも
分からなくなってるのかなって
ずっと思ってたの

冬実が元気なふりしていたの
気付けて
お母さん、ちょっとうれしいな


好きな人がいたから
少しの間
冬実は
ココに来てなかったのね…


お母さん
冬実の好きな人のこと
知りたいな」

/317ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ