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手探りな絶望
第17章 抱擁


俺の目から
止めどなく涙が
流れると

ドアの向こうから
すすり泣く声がきこえた



「冬実
入ってきてちょうだい?」



ドアの向こうで
泣いているのは

冬実だった


ゆっくりと
ドアを開ける音が
背中から聞こえて

それと同時に
冬実の
泣き声が大きくなった



「・・っ・・

お母さん・・」



冬実は
そう言って
ベッドに近づき

そして
佐々木優子さんに
抱きしめられていた



「お母さん・・」




「いいのよ、これで

これでいいの」




バタンっ


その時
ドアが閉まる音がきこえた

ふと
振り向くと



そこには






柴田さんが立っていた
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