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兄の狂気
第2章 嫉 妬
「あっ、っぁあ!は…っぁ、んん…っ」
大胆に揺れる、
あたしに覆い被さる肌にしがみつきながら
快楽に体を預ける。
ときどきうっすらと開いてあたしを見つめ、
ゆっくりと閉じる切れ長の瞳。
切なげにひそめられ、眉間に皺を作る整った眉。
熱い息を吐き出し、
あたしの喘ぎを飲み込む薄い唇。
その部位の持ち主の額から流れた汗が、
あたしの頬に落ちて流れていく。
結合部からは恥ずかしくて涙が出るほど
いやらしい水音が響き、
恐ろしい速度で出入りする男の象徴は、
驚くほどの太さと長さを持っている。
やがて、余裕がなくなって来たらしい相手が
律動を更に激しいものに変え、
角度を変えてめちゃくちゃに突き上げられる。
既に悲鳴と言っても過言でないくらいの大きさで喘ぐ
あたしの最奥を突き上げ寸前で抜き、
…お腹に夥しい量の白濁の液が放出された。
身体を何度か揺らして口から熱い息吐き出し、
上体をベッドに預ける。
顔まで飛び散ったそれを舐めとり、
ついでに汗を拭いとった。
ここで、
「あぁ終わった。気持ちよかった」
って思うのが普通の人。
でもこの人の場合…
今のセックスは、軽い前菜に過ぎない。
…ううん、違う。
食前酒かな?
「…これで終わるなんて思ってねぇよな?瞳…」
涙で潤む瞳で相手を見上げ、ふるふると首を振る。
もしこれで終わったとしたら、
相手に熱がないかどうか確かめなければならない。