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- RyuKa -(心をあげる リライト)
第10章 あなたの言葉
愛を交わし終えると、もうお昼を過ぎていた。
「お腹すいたろう、舞香?」
「ええ、ペコペコ」
「僕がケーキを焼いてあげる」
「ケーキも焼けるの?」
「ああ、僕は料理が得意なんだ」
「……そうね」
休暇中、僕は舞香に料理を振る舞ってきた。僕はこういうことは得意なんだ。
舞香も喜んで食べてくれた。
僕は嬉しい。
彼女に、とっておきのバースデー・ケーキをプレゼントしよう。
ヒトはそうされると嬉しいはずだから。