パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第12章 File - 007

　お前がデータを見ればわかることだから、敢えて隠すつもりはない。

　だが、それを知ったとしても、舞香、お前は何もするな。

　いいか、絶対にだ。

　希望、それが琉迦の願いだったんだ。
　それを忘れないでくれ。

　幸せになってくれ、舞香。

　仇は代わりに俺がとる。
　それが友達の役目だからだ。

　足がつかないよう、こんな手段で連絡することになってしまった。
　この手紙のスキャンデータはとってあるから、プライベート・コンピュータ内のそれを見ればこれが悪戯ではないことはわかる筈だ。

　琉迦のケーキと合わせてふたつになっちまうが、食べとけ。




　お前はもうちょっと食べたほうがいい。

　TAKUMI