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- RyuKa -(心をあげる リライト)
第14章 あなたに届け
「タクを出しなさい!」
「いきなり何かしら、舞香主席研究員」
廊下の向こうから舞香の怒鳴り声、そして落ち着いた女の声。
俺は迷うことなく、声がした部屋に飛び込んだ。
「舞香!」
室内には二人の女性が対峙していた。
デスクに悠然とついたまま、美しい社長。
美しい?
いや、醜い。その歪んだ笑みは。
そして舞香。
俺の姿を見て驚いている。
「……琉迦!」
「舞香、助けに来たよ」
「あら……試作品の一号機?」