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- RyuKa -(心をあげる リライト)
第8章 あなたが欲しい
「地球ってどんな所? 僕らを乗せて回っているのはどんな星?」
「地球は寂しい星……」
「寂しい?」
「やがて、誰も乗せずに、ただ回るだけになる星……」
「それは寂しいね、舞香」
「ええ……私も寂しかった」
「どうして?」
「……あなたが居なくなったから」
「僕はここに居るよ、舞香」
「寂しかったよ、琉迦。誰もいないのは寂しいよ。琉迦がいない世界は耐えられないよ」
舞香の頬を伝う涙を人差し指でぬぐいながら、僕。
「僕は君の傍にいるよ、舞香」
「琉迦……」
「ごめん、泣かないで……舞香」