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第8章 あなたが欲しい

「この人は誰?　舞香と一緒にいる人」

「あなたよ、琉迦」

「僕?」

　パターン照合……100%。

　本当だ。信じられない。

　100%?

　あり得ない数値だ。
　本人でもない限り。

　舞香は嘘は言わない。
　僕の先生だ。

　じゃあ僕はどうしてこの景色を憶えていないんだ?

「二人で行ったね……あちこち。とても楽しかった……」

　どう答えればいいんだろう。

　これまでの経験から、僕が答えを返すと舞香が泣きだす確率の高い系統の質問だ。確率81%。

「……そうだね、舞香」


　これでいいのだろうか?