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夢想姫の逃避録
第4章 乱れ咲き
「ほらほらこっち!さぁ、どうぞ?」
緋奈を出入り口の扉へ手招きすると、ユウガはニヤニヤしながらその扉を開けた。
「わぁ……綺麗……」
外には一面のお花畑が広がっていた。
花は色とりどりで形も大きさもそれぞれ違った。
少し外に出て、そのまま呆気にとられて立ち尽くしていると、ユウガに肩を抱き寄せられた。
「ここ、さっきまであの荒野だったんだぜ?」
「え!? 嘘……」
「言っただろ?この世界は緋奈の心情が反映されているって」
「って事は……」
ユウガは肩を抱いた手で緋奈の頭も優しく抱き寄せてくれた。
「そう。緋奈が今幸せな証拠だよ。だから俺スゲー嬉しかったし、見せたかったんだ」
「嬉しい……ありがとう!」
ユウガに向き直り、笑顔で感謝の言葉を述べた。
「お、俺は何もしてねーよ……」
ユウガは顔を背けながら素っ気なくそう言ったけども、緋奈にはちゃんと見えた。
顔が赤くなっていた。
「ユウガー…?」
心配になって声をかけると、ユウガはハッとしたような顔をし、
「そうだ!もっと奥の方にも見せたいもんがあるんだ!そっちも行こうぜ!」
緋奈の手を引いて歩き出した。
緋奈を出入り口の扉へ手招きすると、ユウガはニヤニヤしながらその扉を開けた。
「わぁ……綺麗……」
外には一面のお花畑が広がっていた。
花は色とりどりで形も大きさもそれぞれ違った。
少し外に出て、そのまま呆気にとられて立ち尽くしていると、ユウガに肩を抱き寄せられた。
「ここ、さっきまであの荒野だったんだぜ?」
「え!? 嘘……」
「言っただろ?この世界は緋奈の心情が反映されているって」
「って事は……」
ユウガは肩を抱いた手で緋奈の頭も優しく抱き寄せてくれた。
「そう。緋奈が今幸せな証拠だよ。だから俺スゲー嬉しかったし、見せたかったんだ」
「嬉しい……ありがとう!」
ユウガに向き直り、笑顔で感謝の言葉を述べた。
「お、俺は何もしてねーよ……」
ユウガは顔を背けながら素っ気なくそう言ったけども、緋奈にはちゃんと見えた。
顔が赤くなっていた。
「ユウガー…?」
心配になって声をかけると、ユウガはハッとしたような顔をし、
「そうだ!もっと奥の方にも見せたいもんがあるんだ!そっちも行こうぜ!」
緋奈の手を引いて歩き出した。