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緊縛
第26章 緊縛26
 思わず鳥肌を立てた。

 鳥肌を立てた私に、店長が、さらに、いやらしげな笑みをこぼす。

「もうやめて」

 先ほどまでの舌先はなんだったのだろうか。さらに淫らさを描いた舌先が、味わうように動いていく。

 我慢ができないほど身体が仰け反りそうな舌先に、声が嫌でも荒いでいくばかりだ。

 身体中をこれ以上ないほど味わう舌先がある。

 我慢ができないほどの舌先が身体中を這っていく。

 声をいくら押し出しても、押し出される声は店長にしか届かない。

「もっと声をだしてごらん。美咲の声は、本当にレイプをされているように聞こえるから、周りを気にしてたけど、もう、いくら大声を出しても安心だ」

 その言葉に耳を疑った。

「やっと周りを気にせず、楽しむことができるよ」

 店長はさらに淫らに動く舌先を私の目前で動かしてみせた。

 思わず背筋が寒くなるほどに動く舌先に、私は失意を浮かべた。

「美咲なら狂ってしまうかもね」

 堪えられないほどに淫らに動く舌先に、私の身体が嫌でも鳥肌を立てていく。

「やめて」

 身動き一つできない身体が、まるで、店長の餌食にされていくようだ。

 嫌というほど、店長の舌先が、私の全身を這っていく。

 本当に狂わされそうだ。

 自分を見失いそうで怖い。

 全身を這っていた舌先が、じょじょに疼いて仕方がないところに近づいていく。

「もうやだ」

 想像もつかないほどに淫らになった舌先で弄ばれたら私はどうなるのだろうか。

「まだ美咲なら、いったばかりの蕾を刺激されたらくすぐったいばかりだろうね。でも女性って不思議だよ。いつしか、くすぐったさが苦しさに変わる。その先にある味わいが、楽しみだよ」

 店長は、閉じることができない両足をさらに開脚させると、じっくりと私の蕾を覗き込み、卑猥な笑みをこぼした。

「美咲は自分が思う以上に多感だよ。たまたま男性に恵まれなかっただけで、これからに目覚めていく美咲を想像するだけで、堪らないよ」
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