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eyes to me~ 私を見て
第10章 過去の恋との再会
「キャア――!もうっ!綾波さんったら――!」

 一連の会話と綾波の熱が籠った瞳を思い出し、冷蔵庫の中へ向かって叫んだ。
 熱くなった頬を冷気で鎮めようと、しばらくそのままで居たら、呆れた声が後ろでした。

「そんなに冷蔵庫の中が面白いのか?」

 ギョッとして美名は起き上がり、弾みで頭をぶつけて呻く。

「痛い……」
「何してんだ……」

 綾波の手が頭を撫でてくると、痛みが消えてしまったようにゾクゾクした。

「家の中で慌てるのが実は一番危険なんだぞ……怪我をするなよ」
「はい……」

 素直に頷きながら、心中では「貴方のせいなんだからね!」と叫ぶ。



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