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eyes to me~ 私を見て
第52章 サプライズパーティー

「ピンク……緑……水色……黄色……ときて白……うむ!なんてゲージツ的なんだ!」
大きないかつい手が、思いもかけず器用に繊細に丸いカラフルな焼き菓子を白い大皿に積んでいく。
まるでピラミッドの様に盛り付けられたそれを満足げに見つめるのは真理だった。
「う――ん!我ながらセンスいいね――!美名、喜ぶといいな!へへっ」
悦に入っていると、インターホンが鳴る。
クマの顔が大きくプリントされたエプロン姿の真理が画面を覗くと、由清が引きつった表情で立っていた。
『何さその格好……』
「うぉほん!本日わたくしはトップシークレットの作戦実行中につき、合言葉を言わない怪しい輩は一歩たりともここに入れるわけにはいかーん!」
『……はあ?』
大真面目に言う真理に、由清は呆れる。

