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第52章 サプライズパーティー

　今日が、綾波の退院の日。
　奇しくもその日が誕生日だ、という事を美名が言った事から、志村がサプライズを思い付いたのだった。
　デビュー前も忙しくしていたが、デビューしてからの四人の馬車馬の如くの働きっぷりは凄まじかった。
　夢中だったが、志村はかなりストレスを溜めていたらしく、人の誕生日にかこつけて自分がパーッと騒いで開放感を味わいたいのもあるのだろう。
　そして、今日は四人での生活の終わりの日でもある。
　バルーンで作った花をしげしげと眺め、真理は呟いた。

｢はあ……今日で長かった合宿も終わりか……
　オッサンの鼾がウザかったけど……終わるとなると何かなあ……｣