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eyes to me~ 私を見て
第54章 擦れ違う恋人たち



 真理は叫ぶと同時に激しく後悔していた。
 自分が美名を好きだと思うのは、自分の勝手なのに……

「……美名」

 振り返ると、美名は泣き崩れてしゃがんでいた。

「ご……ごめんなさ……私……真理くんに……迷惑かけてばか……」

 小さな女の子の様に泣く美名を包み込む様に抱きしめて、気付かれない様に髪にそっと口付けた。

「いや……俺の方が……ワリィ……言えない事なら無理に話さなくていいから……」

 美名は物凄い力でしがみついてきて、真理が勢いに負けて倒されてしまう。
 冷たいコンクリートに仰向けになり、泣く美名を抱きしめ、立体駐車場の灰色の天井を見つめながら、真理は苦笑した。

(全く……こんなんじゃ、忘れようとしても忘れられる訳がない……)
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