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eyes to me~ 私を見て
第56章 さよなら、私の

「ゲッホ……まあ、いんじゃね?あの女と関わらずに済むならそれに越したことはない!」
真理が咳き込みながら言う。
「う、うん……」
美名はホッとしたような拍子抜けしたような複雑な気分だった。
「今日……これからどうします?」
由清が聞く。
「う――ん、暇になっちゃったわねえ……まっいいか!
また明日も忙しいし今日はこのまま各自解散としますか!」
「え……」
戸惑う美名の頭を志村がポンと叩いた。
「今日はゆっくりなさい?私も久々にエステでも行ってくるわ~
道玄坂のお店に素晴らしい指使いのイケメンエステティシャンがいるのよ……
久し振りにフェイシャルパックしてくるわ~☆おほほ」
由清も何か思う所があるらしく、スマホを弄りながら何かブツブツ呟いた。
「何だよ由清~お前……大人しい顔をして何か企んでるな!?」
目ざとくその仕草を真理が咎めるが、由清は笑顔ひとつでかわす。

