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第61章 プリキー大作戦

｢どうもありがとうございます！｣

　桃子とマイカは、恐らく自分達の父親程の年齢であろうコンビニの店長に90度の角度のお辞儀をした。

｢いやいや、このくらいお安い御用だよ……頑張ってね｣
｢はいっ！｣

　桃子達は、学校の休みの日や空き時間を活用してある事をやっていた。
　プリキーの記事がスポーツ紙に載ってからというもの、タイアップの仕事は全て無くなった。美名がイメージキャラクターになる筈だったKOSO化粧品の仕事も取り止めになり、西野未菜がCMに出る事になった。

　美名は｢化粧品のCMの仕事は、お話をいただいたのはとても光栄だったけど、一番大事なのは音楽だから……だから、別にいいや！｣

　と電話であっけらかんと言ってみせたのだ。