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eyes to me~ 私を見て
第61章 プリキー大作戦

プリキーは、毎日の様に都内で路上ライヴをしながら、11月のフリーライヴの宣伝をしていた。
志村は当初、路上ライヴをする事に反対していた。
『今こんな風に騒がれてる中で……ハイエナの群れに赤ん坊の草食動物を放り込む様な真似は私にはできないわ!ダメよ!ダメ!どんな輩が居るか分からないのよ?
もし何かあったらどうするのよ――!』
青ざめて心配する志村に、美名はあっけらかんと言った。
『私、ずっと路上ライヴをしてきて色んな事がありました。
少し怖い事もあったけど……もし何かあったら毅然と振る舞えばいいんです。
悪い事をしてるんじゃないんですから。
テレビでしかプリキーを見たことのない人達に、実際の生のプリキーを見て欲しいんです。
ごく近くで、感じて欲しい……
もし万が一何かあっても、真理君や由清君もいるし!大丈夫です!ね?』
『お、おお!勿論さ』
『……頑張るよ』
真理と由清も頷いた。

