この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
eyes to me~ 私を見て
第64章 獣と獣の対決

瞬間、殺気を感じ取り、素早く飛び退くと、何かが空を切る音がした。
揺れた前髪が額にかかる。
振り返ると、手に金色の人形のトロフィーを持った増本が立っていた。
綾波は表情を変えず、距離を保ったまま増本を見据えた。
「……お久し振りです」
「こちらこそ……ようこそ、OMIへ」
増本は、少し痩せたのかも知れない。丸い頬が少しこけ、目には今までに無かった光が宿っている。
綾波の瞳の光と、増本の眼光がぶつかり合い、見えない火花が散った。
揺れた前髪が額にかかる。
振り返ると、手に金色の人形のトロフィーを持った増本が立っていた。
綾波は表情を変えず、距離を保ったまま増本を見据えた。
「……お久し振りです」
「こちらこそ……ようこそ、OMIへ」
増本は、少し痩せたのかも知れない。丸い頬が少しこけ、目には今までに無かった光が宿っている。
綾波の瞳の光と、増本の眼光がぶつかり合い、見えない火花が散った。

