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eyes to me~ 私を見て
第24章 それぞれの恋の焔
 美名は真理の上から慌てて降りようとするが、バランスを崩して倒れそうになる。

「きゃっ……」
「あぶねっ」

 間一髪の所で抱き留められた。

「この辺、固い岩とかあるかも知れないからな……」
「う、うん……あっ!
 真理君、大丈夫だった?」

 美名は腕を伸ばし、真理の後頭部に触れた。

「あ……な、なんか膨らんでるのは気のせい?」
「気のせいじゃねえわ!コブが出来たコブが!」
「ご、ごめんなさいっ」
「責任は身体で払って貰うからな――!」
「……っ」

 抱き締められたままで言われて、美名は思わず身体を震わせた。
 怯えた目をしたのがわかったのだろうか。
 真理はハッとして、笑顔になる。

「冗談だよ……そんな顔すんなよ」
「……」

 よく見ると、真理は美名を庇って倒れた時の擦り傷が腕に出来ていた。
 服も草や泥が付いてしまっている。

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