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eyes to me~ 私を見て
第32章 新しい恋と、忘れられない恋と
「美名……っ」
「っ……ああっ……真理く……真理くんーー!」
突き上げるごとに美名は、美しい胸を揺らして真理の名前を呼び甘く乱れた。
……俺の事を好きじゃなくてもいい……
そう言った。
そう思っていた。
だが、今腕の中で美名が他の男を呼んだ時、生まれて初めて殺意を覚えた。
美名を捨てておきながら、なお美名の心を掴んで離さない綾波剛が憎い。
他の誰かに心を奪われてもいいなんて、無理だ……
「好きだ……好きだ……美名」
「真理く……んっ」
太股をグイと左右に大きく広げて、より深く突き刺すと美名は髪を乱してしがみついてきた。
「あ……あっ……真理く……もっと……」
呼ばれる度に、悦びで獣は増大し、胸が苦しい位にときめく。
しかし、何度名前を叫ばれても、先程の美名の呟きが耳に残り消えない……
もっと、もっと呼んでくれ……
真理は切なく願いながら、腰を打ち付けて美名を啼かせた。
自分の上で髪を揺らして苦悶する真理に、美名は綾波を見ていた。
打ち消そうとしても、綾波の姿と重なってしまう……
いつの間にか両の瞳は涙で盛り上がって煌めいていた。
やがて、二人は同時に果てた。
視界が白く霞む中で、美名は心の中で愛しい人を呼び、頬には涙が流れ堕ちた。
「――――」
その時、綾波は思わず振り返った。
「ど――したの綾波君?怪談話の時に後ろを向いちゃう現象かしら――おほほほ」
ワインでいい気持ちになった志村はピアノをつま弾き、陽気に歌い始めた。
(……今、呼ばれた様な気がしたが……錯覚か……)
綾波は、ふっと苦笑するとグラスの中の苦いワインを煽った。
「っ……ああっ……真理く……真理くんーー!」
突き上げるごとに美名は、美しい胸を揺らして真理の名前を呼び甘く乱れた。
……俺の事を好きじゃなくてもいい……
そう言った。
そう思っていた。
だが、今腕の中で美名が他の男を呼んだ時、生まれて初めて殺意を覚えた。
美名を捨てておきながら、なお美名の心を掴んで離さない綾波剛が憎い。
他の誰かに心を奪われてもいいなんて、無理だ……
「好きだ……好きだ……美名」
「真理く……んっ」
太股をグイと左右に大きく広げて、より深く突き刺すと美名は髪を乱してしがみついてきた。
「あ……あっ……真理く……もっと……」
呼ばれる度に、悦びで獣は増大し、胸が苦しい位にときめく。
しかし、何度名前を叫ばれても、先程の美名の呟きが耳に残り消えない……
もっと、もっと呼んでくれ……
真理は切なく願いながら、腰を打ち付けて美名を啼かせた。
自分の上で髪を揺らして苦悶する真理に、美名は綾波を見ていた。
打ち消そうとしても、綾波の姿と重なってしまう……
いつの間にか両の瞳は涙で盛り上がって煌めいていた。
やがて、二人は同時に果てた。
視界が白く霞む中で、美名は心の中で愛しい人を呼び、頬には涙が流れ堕ちた。
「――――」
その時、綾波は思わず振り返った。
「ど――したの綾波君?怪談話の時に後ろを向いちゃう現象かしら――おほほほ」
ワインでいい気持ちになった志村はピアノをつま弾き、陽気に歌い始めた。
(……今、呼ばれた様な気がしたが……錯覚か……)
綾波は、ふっと苦笑するとグラスの中の苦いワインを煽った。