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eyes to me~ 私を見て
第36章 silent wolfが牙を剥く

「おはようございます」
ボイトレの為に、スタジオに行った美名は綾波とともに挨拶をした。
ピアノの前に座り何やら書き物をしていた志村が手を振る。
「おはよう~お二人さん!ふああ……あら、ゴメンナサイね……昨夜は遅かったから……ふああ」
喉の奥まで見えてしまいそうな位大きな欠伸をして、目尻の涙を拭い二人をマジマジと見た。
「……この間と雰囲気が違うわねえ……ふふ、何かあったのかしら?」
美名は、何も言えず真っ赤になり綾波を見た。
綾波はフッと笑って彼女の肩を抱く。
「見ての通りですよ……」
志村は、口に両手を当てて目を見開き、首を振った。
「きゃ――っ!そうなの?良かったわねえ……良かったわあ……良かったのよね?これで!」
「勿論です」
「……っ」
何だか恥ずかしくて下を向いていたら、志村が手をギュッと握ってきた。

