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第39章 騎士の仕掛けた罠

　翔大は涼やかに微笑み聖恵を見おろした。
　聖恵はシーツを掴み、翔大を切ない瞳で見つめる。

｢翔大……さんっ……お……願い……止め……ないで……｣
｢聖恵はいけない子だね……こんなに濡らして……何が欲しいのかな？｣

　翔大は淫らな蜜で濡れた指を聖恵の口に押し込む。

｢んっ……｣
｢いやらしい子だ……こんな可愛い顔をして……｣
｢し……翔大さん……っ｣

　翔大は冷たく笑うと、聖恵の耳に触れる寸前まで唇を近づけて甘く囁いた。

｢……おかしな事を……二度と言わないって約束できるかい？｣
｢は……はい……っ｣

　聖恵は涙を流しながら必死に頷いた。