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第42章 愛欲の塔で

｢可愛い……美名……っ｣

　優しい瞳を潤ませて譫言の様に呟くが、翔大の押さえ付ける力は凄まじく強く、手と指の動きは素早かった。
　乳房をまさぐっていた指はやがて下へ移動してショーツを掴む。

｢――！や……止めてっ｣
｢美名……じっとして｣
｢お願い……止めて！や……っ｣
｢嫌だよ……｣

　翔大は微笑みながらゆっくりとショーツを降ろし、美名の反応を見ている。

｢しょう君っ……｣

　足首まで降ろされて、美名の身体を覆う物は何一つ無い。
　脚を閉じようとしたが膝を掴まれて抉じ開けられ、太股に口付けられる。

｢や……ダメ！だめぇ――っ｣
｢綺麗だ……｣

　チクリと痛みが走る。
　脚の付け根の際どい場所に痕を付けられたのだ。