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深海のパンツァー
第12章 10-相見えるリヴァイアサンとジャスティス改
ベクトルが手持ちの槍を指し示す。
その方向に一体ずつの姑獲鳥が上空へ駆け去っていく。
地味な作業だが海に異変があれば、上空に照明弾を発するため飛行隊の荷物は多い。
その他にも投下する爆弾もひとつ携行している。
「深海のパンツァーねぇ……」
本当にそんなものが存在するのか?
疑心暗鬼のまま縦横無尽に飛び回る。
ベクトルとワイバーンはずっと飛びっぱなしである。
「あいつ……本当にお金のためにやってるんじゃないんだ」
ほとんどの有翼種は金銭と生活のために軍に属している。
空を飛べる彼女たちは他の陸戦妖魔にくらべ、その日当は破格だ。
今、偵察している姑獲鳥は皆、家族のためにジャスティス改に志願したといってもいい。
“正義”に乗艦するより、ジャスティス改の方がさらに手当がつき、皇帝が乗っているため、まさか戦闘にならないだろうと思っているものも少なくない。
そして開戦の火蓋が切られるまで―-
その方向に一体ずつの姑獲鳥が上空へ駆け去っていく。
地味な作業だが海に異変があれば、上空に照明弾を発するため飛行隊の荷物は多い。
その他にも投下する爆弾もひとつ携行している。
「深海のパンツァーねぇ……」
本当にそんなものが存在するのか?
疑心暗鬼のまま縦横無尽に飛び回る。
ベクトルとワイバーンはずっと飛びっぱなしである。
「あいつ……本当にお金のためにやってるんじゃないんだ」
ほとんどの有翼種は金銭と生活のために軍に属している。
空を飛べる彼女たちは他の陸戦妖魔にくらべ、その日当は破格だ。
今、偵察している姑獲鳥は皆、家族のためにジャスティス改に志願したといってもいい。
“正義”に乗艦するより、ジャスティス改の方がさらに手当がつき、皇帝が乗っているため、まさか戦闘にならないだろうと思っているものも少なくない。
そして開戦の火蓋が切られるまで―-