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深海のパンツァー
第3章 *3*戦後の英雄
***戦後***




コンラッド=ゲイツ中佐は義足の足を引きずりながら、面会室へ急いだ。
かつて天津帝国軍と死闘した際に失った足が急ぐ彼に激痛をあたえるが、今の彼を止められるものは存在しない。

ガッと扉を開け、室内に入る。

「二人きりに!」

被告人を拘束している兵士たちに強く言いつける。
兵士たちは「……はっ」と一息つけたあとに面会室から出て行く。

5人いた兵士すべてが中尉。
貴族出身の士官である国防局務めの制服組だ。

「マジックミラーの監視も含めてだ。これは命令だ」

扉を閉めかける士官にゲイツは背中で伝えた。

「はっ」

士官らはお互いに頷いてゆっくりと扉を閉める。



被告人の名はジョルジュ=レオンハルト。
ゲイツ中佐とは入学と同時に准佐となる上級士官学校の同期である。

「……ゲイツ」

「無様な醜態を晒しやがってッ!!」

ジョルジュが言いかける言葉を遮るようにゲイツが咆哮する。




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