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若頭…少女に恋をする。
第9章 勇気を出して・心和side
まだ背中を向けたままで、泣いてる私に気づいていない様子。


「起きてるならこっち向けよ心和。」



触れていた手が顎に移動し、上に向けられてしまった



「やっ!!」



泣いてるのが彼にバレてしまった。


とっさに私は彼から顔背けた。




「泣いてんのか心和っ!」


「泣いて…なんか…」


「だったら…こっち向けよっ!!」

グイッと無理に体勢を変えられ私の涙でぐしゃぐしゃになった顔で向き合う形になってしまう。



「何を理由に泣いてる…」



「泣いてない…ただ目にゴミが入っただけです…勘違いしないで…」


「嘘つけ!!たかが目にゴミ入ったぐらいでそんなに泣く訳ないだろう!!」



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