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第10章 心和の暗い闇 右京side

「心和…辛いこと無理に言わせて悪かったな。けど自分自身で自分を否定することは間違ってる」




途中…何度も何度も苦しそうに息をする心和の姿があった。


それでも心和は喋ることを止めず最後まで自分の過去を教えてくれた。



「私は…いらない子で…っ……誰からも必要とされて来なかったから……甘えることも愛されることも忘れちゃった…そうしたくても出来なかったから…忘れることしか出来なかった。言い聞かせることでしか自分を保てなかったのっ！！……ヒッ………」