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若頭…少女に恋をする。
第14章 崩れ落ちる心和の心。
しばらく車を走らせること20分。住宅内に入り、マンションにたどり着いた。


心和はたどたどしい足で車から降りた。



エレベーター降り、部屋に着くと心和は真っ先に寝室へと向かった。



俺も心配になり後を追いかけた。寝室のドアを開けると、ベッドに潜り、肩を震わせて泣いていた。


「心和。」


「……ごめ……なさ……今は一人にして。」



何にもしてやれない泣いてるのに、こればかりは…。心和の心と、心和と父親との問題だから。



父親自体が心和を避けてるんじゃ…心和は何時までも父親に対する不信感は消えやしないだろうな…。



今回のことで更に心和と父親の間に深い溝が出来たのは明らかだ。


なんとかして…父親に対する呪縛を拭いとってやらねば…。



「そっか、今は一人にしてやる。その代わり明日はちゃんと笑うんだぞ?」


優しく頭を撫でてやり、俺は寝室を後にした。


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