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若頭…少女に恋をする。
第15章 芽生え始めた恋
「ん…?どうした?」
「う……うん、何で……もないい」
俺が声をかけると、俯き言葉を濁してしまう。
さっきは自分の気持ちを素直にぶつけてくれたはずなのに…。
嬉しいはずの心が少しずつ不安な雲で覆われてゆく。
夢だったのだろうか…。
「あっ…そう言えば…」
心和にずっと渡したい物があったんだ。
俺はベッドから降りてクローゼットへと向かい、昨日着ていた上着のポケットから小さな小包みの入れ物を取り出し、もう一度ベットへと戻った。