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第47章 切羽詰まって見えたハート

「何が一番早く酔える？」


「ウォッカのロックは？」


俺が好きな強い酒を勧めてみた。


「じゃあそれ頂戴」


彼女が酔いたい理由は知っている。


その原因を作ったのは紛れもなく俺だから…


俺はグラスにロックアイスを落とし、ウォッカを注いだ。


一緒にチェイサーも添えて美咲の前に出す。


「ゆっくり飲まないと悪酔いするから…」


「分かった」


美咲はそう答えたのにグラスを掴むと煽る様に一気に喉に流し込んだ。