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曖昧☆Bboys
第56章 母になる強さ
「無理です!」
グイッと紅林さんの胸を押し引き離した。
「こんなの詐欺ですよ!先に言って、納得してこうなるならともかく、関係結んでから言うなんてズルいですっ!」
唇をキッと結んで紅林さんを睨みつけた。
私は不倫だけは嫌。
亜紀があんなに苦しんでたの見てきたからこういうの絶対許せない!
紅林さんに抱き始めていた気持ちが一気に冷めた。
起き上がり、脱がされた服をとにかく着たくてブラもせずキャミソールを着て、パンツを拾い色気もなくガッツリ履いた。
「確かにズルいかもしれないが、僕が美咲さんを想う気持ちは偽りはない」
紅林さんも起き上がり、私を引きとめようと焦り出した。