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曖昧☆Bboys
第58章 バレンタインの夜
スツールから降りて、出口に向かう。


「ありがとうございました~」


俺はチョコレートを諦め、バーテンとして礼を言う。


カエがドアノブに手を掛けた時だ。


いきなり振り返り、バッグから箱を出して投げつけた。


「バ~カ」


俺は反射的に箱を受け止めた。


それは赤い包み紙のどう見てもチョコレートの箱だった。


やべっ嬉しい...


俺は急いでカウンターから出てカエに詰め寄った。
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