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曖昧☆Bboys
第58章 バレンタインの夜
店を閉めていつものラブホに行こうとしたら、バレンタインデーだからか、部屋が満室だった。


俺は初めてカエを自宅のマンションに連れて帰った。


カエはちょっと部屋のデカさに躊躇したのかポカンと口を開けて、突っ立っていた。


「ソファーに座れば?」


「あっ、うん」


カエは黒の革張りのソファーに慌てて座ったが落ち着かない様子だった。


「ワイン飲もうか」


「そ、そうだね」


「赤と白どっちがいい?」


「えっと、赤」


渋みの少ない赤ワインをセレクトして二つのワイングラスと一緒にセンターテーブルに置いた。

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