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私の逆ハー性活
第5章 璃子の愛
その笑顔の理由は、翔の言葉を聞くとすぐに知る。
「……龍の前だよ? 良いの? そんなお願いして」
そう言いながら翔に口づけをやめる意思は無く、更に璃子の下唇に吸い付き、紅い跡を残す。
「っ……」
急に龍太郎の名前を聞かされた璃子は、龍太郎の事が気になり、龍太郎の方を振り返ろうとした。
しかし……翔がそれを簡単に許してはくれない。
「ダメだよ。今は俺とシテるんだから。俺のが……欲しいんでしょ?」
「あっ……翔さん……」
片手で強く顎を掴まれ、強引に翔の方へ顔を向かされたまま、再び口づけられる。
そうした中、後ろから聞こえてきた声は悲しみを物語っていた。
「璃子さんは、結局翔兄が好きなの……?」
その声を聞いた途端、ドクン、ドクン、と鼓動を速める。
……龍ちゃん……?
何か勘違いしてる……?
……違うのに……私が好きなのは、翔さんじゃないのに。
「……んっ、んんうっ……」
翔の口づけを振り払って龍太郎の誤解を解こうと、璃子は頭を引こうとした。
……それも翔が抽送を始めると、口づけどころではなくなってしまった。